Profile

植野映

つくば国際ブレストクリニック
院長

【学歴】
1969年3月 都立武蔵丘高校卒業
1976年3月 東京医科大学医学部医学科卒業
1976年7月1日 医籍登録 第232871号

【職歴】
1976年5月 自治医科大学附属病院医員(研修医)
1981年6月 自治医科大学附属病院助手
1983年1月 筑波大学臨床医学系講師
1986年5月 英国Royal Marsden Hospital研究員
1987年4月 筑波大学臨床医学系講師復帰
2004年6月 筑波大学大学院人間総合科学研究科助教授
2006年5月 筑波大学附属病院乳腺甲状腺内分泌外科病院教授の称号授与
2009年5月 筑波メディカルセンター・ブレストセンター長兼診療部長
2012年4月 筑波メディカルセンター専門副院長
2012年4月 筑波大学医学群臨床教授兼任
2016年3月 筑波メディカルセンター定年退職
2016年4月 つくば国際ブレストクリニック院長

【受賞歴】
2000年5月 日本超音波医学会菊池賞受賞(組織弾性映像法の発明)
2001年4月 DIPLOMA AL MERITO(Ferrara大学)
2005年4月 日本生体医工学会 平成16年度 科学新聞賞・新技術開発賞受賞

【著書】
リアルタイム乳房超音波診断、乳癌の手術、外科手術手技図譜、実践乳房超音波 Topics in Breast Ultrasound,Ultrasound of Superficial Structures, Research and Development in Breast Ultrasound

現在の仕事についた経緯

元々和歌山県出身で病院が少ない地域で育ったことや、父親が医者として、住んでいた村のみんなから必要とされていたことを目の当たりにし、自分も必要とされる医者として仕事をしていきたいと考えました。
僻地医療を目指していましたが、29歳の時に直腸癌を患い、様々な方と関わり、実際に自分が病気を患った立場を経験したことから、より一層世の中の役に立てる医者となるべく、乳癌専門の外科医を目指しました。

仕事へのこだわり

自分が発想したものは、批判されてもやり抜く。批判は甘んじて受けるのではなく、己の責任で学問は追求すべきであり、何事も最前線に立つことが一番良いと考えております。
僻地医療を志していた経緯もあり、情熱を持って人間味のある医療に取り組むことや、「お世話になった人のために恩返しをしたい、尽くしたい」という気持ちが強まりました。
また「病気は痛みが一番こわい、痛くないようにしてあげたい」ということをモットーに、日々の診療を通して、患者様との対話を大切にしております。

そう思えるようになった
きっかけ

学生の時、レジデントの時に発想した案が、5年後、10年後に出現することが多かったためです。
実際に直腸癌を患い、当時お世話になっていた師匠的存在の方々に手術を担当してもらえることになりました。
人工肛門を付ける予定でしたが、早期発見ということもあり、教授を始めとする執刀チームの術中の判断で人工肛門を設置せずに手術が終わりました。今でも考えさせられる難しい決断に感謝しています。
その後、抜糸の際や術後の経過の途中で、実際に自分が病気を患った立場だから分かることがありました。
それは「痛い」ということです。自分が行っていた抜糸もアルコールでの消毒も全て雑な処置であることに気づきました。
そこから患者様に寄り添う接し方について考えはじめました。その人ごとに感じる痛みや症状があるため、対話を大切にしながら、日々の診療を改めて直す必要があると感じました。

今後の目標

日本の若い医師には期待しています。
医学の研究においては、これまでの慣習にとらわれず、自信の能力を信じて自力で達成してください。
不意に襲ってくる病いに患者様は早い治療と苦痛が伴わない治療を欲しています。迅速かつ適切な計画と除痛に心がけてください。
そして私も地域医療に尽くすとともに、これからも乳癌の新しい診断と治療を模索していきます。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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