470人中460番台の成績だった高校3年生の夏、交通事故で意識不明になり、1カ月の入院中に医師という職業の素晴らしさを知りました。そこから半年間、死ぬ気で勉強して現役で公立医学部に合格しました。
麻酔科医として働きながらプロキックボクサーとして闘い「心」に向き合った経験から、選手引退後は心機一転、新しい人生の新しいチャレンジとして精神科医になりました。
Profile
鈴木宏
青葉こころのクリニック
院長
福島県立医科大学医学部在学中にプロキックボクサーとしてデビューする。1995年に同大学卒後、麻酔科医として勤務しながら、日本ウェルター級チャンピオンになる。
2004年、キックボクシング引退を機に、精神科医へ転向。東京大学医学部附属病院 精神神経科などで勤務する。
2009年、東京都で青葉こころのクリニックを開院。診療をしながら信州大学医学部スポーツ医科学講座でうつ病の運動療法の研究をし、医学博士となる。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
標準的な薬物療法もしていますが、「薬は必要最低限」の方針です。
「治療より予防」、「早期発見・早期治療」、そして、「薬よりも生活の中で自然に改善する」ために、「運動療法」を専門としています。
私自身がプロキックボクサーとして、運動と「心」に向き合ってきた経験があるからこそできることだと自負しています。
キックボクシングの運動療法で患者様と一緒に汗を流して治療したこともありました。そして、より多くの人にできる運動法として「インターバル速歩」も運動療法に取り入れています。
私は、開業医をしながら信州大学スポーツ医科学講座で研究し、うつ病に対する運動の効果の論文を書いて医学博士になりました。
精神科領域でも運動療法をうたっている医療機関などを最近見かけるようになりましたが、きちんと科学的に運動処方をしているところはまだまだ少ないようです。
運動も薬と同じように体と心に作用します。だからこそ、科学的運動処方、「エビデンスに基づいた運動」であることが重要だと考えています。
そう思えるようになった
きっかけ
運動によって症状が改善した症例をたくさん経験させていただきました。
例えば、他院で多くの向精神薬を処方されていたにもかかわらず改善しなかった長期休職中のうつ病が、当院の運動療法で改善して復職できた方もいます。
また、睡眠薬をやめられなかった方がインターバル速歩で睡眠薬なしで眠れるようになったり、キックボクササイズで減薬できるようになったりしました。
医学論文を読んで勉強するだけでなく、そういった患者様たちから医学を教えてもらっている気がしています。
例えば、他院で多くの向精神薬を処方されていたにもかかわらず改善しなかった長期休職中のうつ病が、当院の運動療法で改善して復職できた方もいます。
また、睡眠薬をやめられなかった方がインターバル速歩で睡眠薬なしで眠れるようになったり、キックボクササイズで減薬できるようになったりしました。
医学論文を読んで勉強するだけでなく、そういった患者様たちから医学を教えてもらっている気がしています。
今後の目標
運動によるうつ病の予防と治療を社会に広げていきたいと考えています。
現代社会はストレス社会で、うつ病などの疾患が増えており、それによる医療費の増大などが社会問題になっています。それらを解決できる方法の一つが「運動」です。
インターバル速歩、キックボクシングなどの運動で、うつ病やストレスをノックアウトしたいですね(笑)。
著書「ドクター・キック~今ある命は宝物」
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MQXY6F3/ref=sr_1_1_twi_kin_2?ie=UTF8&qid=1547559226&sr=8-1&keywords=%83h%83N%83^%81[%83L%83b%83N
現代社会はストレス社会で、うつ病などの疾患が増えており、それによる医療費の増大などが社会問題になっています。それらを解決できる方法の一つが「運動」です。
インターバル速歩、キックボクシングなどの運動で、うつ病やストレスをノックアウトしたいですね(笑)。
著書「ドクター・キック~今ある命は宝物」
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※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。