Profile

佐藤裕二

医療法人裕穂会
さとう歯科

院長

1982年3月 広島大学歯学部卒業
1986年3月 広島大学大学院(歯科補綴学1)修了・歯学博士
1986年4月 歯学部附属病院助手
1988年6月~1989年3月 アメリカ合衆国National Institute of Standards and Technology客員研究員
1990年4月 広島大学歯学部講師(歯科補綴学第一講座)
1994年8月 同上助教授
2002年4月 昭和大学歯学部教授(高齢者歯科学)
2005年6月 昭和大学歯科病院副院長、歯学部教育委員長(2009年5月まで)
2011年6月 昭和大学大学院歯学研究科運営委員長(2014年3月まで)
2023年3月 昭和大学名誉教授、医療法人裕穂会さとう歯科院長

現在の仕事についた経緯

父親が歯科技工士で技工所を自営していて、小学生ぐらいからよく職場に遊びに行き、ものつくりの面白さを経験していました。将来を考えた時、父親から「おまえは社交性がないので、会社勤めは無理だから自営業が良い。歯科医師は、黙って患者の歯を治療すれば良く、歯科技工士の作った物の何倍もの治療費が得られるので、おまえにぴったしだ。」というアドバイスをもらいました。
当時はインフォームドコンセント等という概念はありませんでした。今はコミュニケーションも重要な時代になっているのが皮肉なことですが、多少は社交性も出たのでなんとかやれています。

仕事へのこだわり

2023年3月までは大学勤務でした。教室員や学生に、なるべく考えて診療するように教えてきました。そして、自分の経験や考えを少しでも広く普及させようと、多くの論文や著書を出しました。英文筆頭論文51編、英文共著論文90編、和文筆頭論文241編、和文共著269編を出し、単独または筆頭著者の書籍を12冊、共同著者の書籍を90冊出すことができました。こういった活動を通じて、より多くの歯科医師を育てたいと思ってきました。
大学勤務時代は、診療も教育が中心であり、十分に患者さんに接することが出来ませんでした。2023年3月に定年退職し、地域医療に携わるようになり、いままで教育してきたことを、より実践できるようになりました。
今後も、これまでの経験をより高め、地域医療に貢献したいと考えています。退職後は週に半日を3日ぐらい趣味で診療したいと思っていましたが、週5日フルタイムで働いています。

そう思えるようになった
きっかけ

工作が好きで、もともとは研究者になりたかったので、手を動かすことと考えることが好きでした。 歯科診療でも常に従来のやり方を疑ってかかり、本当にそうなのかなと考えていました。常に、より楽をしてより楽しいやり方は無いかと、教えてこられた方法を疑ってきました。
また、新しいコツを考えて、積極的に国際誌にて発表してきました。そのおかげで、歯科医師国家試験の出題も変化し、とてもやりがいを感じてきました。そして、いろいろ考えて、自分の考えをなるべく論文や著書として形にして残すように努めてきました。

今後の目標

地域医療の実践で、新しく学ぶべき事も多いですが、とても楽しいです。歯学部卒業までの24年間、広島大学での20年間、昭和大学での21年間に続く第4の人生が始まりました。体はハードですが、新しいことが多くワクワクしています。
この一年間で体重は5kg、ウエストは6cm減りました。ストレスからではなく健康的な生活になったからです。ゴルフも月に4回ぐらいはしています。毎日のように孫たちとも接しています。
時々講演をし、学会発表や論文投稿もしていますが、なかなかまとまった時間がつくれないのが悩みの種です。健康に留意してまだまだ楽しむつもりです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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