私は大学卒業後、耳鼻咽喉科医としてのキャリアをスタートしました。耳鼻咽喉科を選んだ理由は耳、鼻、喉、首などの日常生活に関わる診療科であり、手術ができるという魅力があったからです。
その後、広島大学の関連病院で勤務し、診療や手術の技術を学びました。岐阜県に転居した後は、岐阜県の関連病院で診療を続けましたが、勤務医としての制約を感じるようになりました。
自分の理想の診療を実現するために、クリニックを開業することを決意しました。クリニック勤務や分院長経験を経て、2020年10月に「楓みみはなのどクリニック」を開業し、現在に至っています。
私の診療に対する情熱は、患者さん一人ひとりの健康と幸福を最優先に考えることです。耳鼻咽喉科の分野で培った知識と技術を駆使し、地域の皆様に最高の医療を提供することを目指しています。
患者さんの笑顔を見ることが、私の最大の喜びであり、日々の励みとなっています。
中下陽介
楓みみはなのどクリニック
院長
2002年に関西医科大学医学部を卒業。広島大学耳鼻咽喉科学教室に入局し、関連病院にて10年間勤務。その間に学位を取得。
2012年より岐阜県の総合病院や岐阜大学医学部付属病院で5年間勤務。2017年より名古屋の耳鼻咽喉科クリニックにて勤務医・分院長を務める。
2020年10月に楓みみはなのどクリニックを開院し、現在に至る。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
耳鼻咽喉科医としてのキャリアの初期は手術手技の習得に専念し、毎日手術の本を読み返し、先輩方の手術を見学することで技術を磨いてきました。手術後には復習を徹底し、実際の手術の場面を思い返しながらシェーマ記載してまとめたり、先輩方の手術記録を読み返すことで手技の確認を行ったりしました。
また、耳鼻咽喉科の知識を深めるために教科書を数冊何度も読み漁り、技術と知識の両方を兼ね備えることの重要性を実感しました。そのため、特に研修医から後期研修医時代までは日々勉強に明け暮れました。
そうしている内に実際に手術を執刀させていただくことができるようになりました。はじめは耳鼻咽喉科で初歩の手術である扁桃手術ばかりでしたが、手技を習得することで、中耳や鼻副鼻腔、喉頭、頸部などさまざまな領域の手術を経験させていただけるようになりました。
私のこだわりとしては、人に聞くよりは自分で調べ、学ぶことを徹底してまいりました。聞けば簡単に知識を得ることができますが、すぐに忘れ去ります。自分が学んだ知識はそう簡単に忘れることはないからです。
また、健康第一であることも重要です。健康でないと日々の勉強も診療もできないため、睡眠時間を確保しつつ健康管理にも気を配ってまいりました。毎日休まずに診療を行うことは医師になってから今までずっと継続しています。基本的に病欠したことはありません。
そして、現在は院長として、病気の予防、早期発見、早期治療の3つの診療目標を掲げ、診療を行っています。病気の情報発信や食事・栄養指導、リハビリテーションを通じて病気の予防に努め、丁寧な診察と適切な医療機器の使用で早期発見を目指しています。
早めの外科的処置や薬の投与で病気の早期治療を行い、必要に応じて手術可能な病院に紹介することで、患者さんの早期回復をサポートしています。
そう思えるようになった
きっかけ
医師になれば何とかなると、その当時は思っていました。しかし、患者さんには呆れ顔で「もういいよ」と言われ、非常に悔しい思いをしました。その後、その患者さんは私が診療に行くことを拒まれました。医師として、絶対あるまじき事態です。
この経験がきっかけで、私は知識を十分に持っていることの重要性を痛感し、勉強に励む決心をしました。それ以来、日々勉強を続け、知識を深めることに努めています。今思えば、あの悔しさが、今の私を創ってくれたのだと思います。
今後の目標
特に、講演会や夏祭り(楓夏祭り)を通じて、地域の健康意識を高める活動を続けていきたいと思っています。これにより、地域社会の健康増進に寄与し、皆様の生活の質を向上させることを目指しています。
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