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星 礼子

星歯科医院
院長

現在の仕事についた経緯

筑波大学大学院で肝臓の再生に必要な血小板の研究をしていたときに、医科歯科大学の教授とお話するきっかけがあって、「骨で研究したらいいのに」と言われて、骨、歯に興味を持つようになりました。これがきっかけで東京医科歯科大学の編入学試験を受け、歯科医師への道を歩み始めました。
歯科にも色々な専門がありますが、口腔外科を専門にしたのは、歯だけに特化せず、口も体の一部として診ることができるようになりたかったからです。
口腔外科医として、まだまだ全身麻酔の手術を続けたい気持ちもあり、なかなか覚悟が決まらない時期もありました。田舎で、女性歯科医師が受け入れられるのか、経営はうまくいくのかなど、様々な不安もありました。しかし、地域の方々から「帰ってきてほしい」という声をいただいたことで、覚悟を決めて開業を決意しました。
3月に医局を辞める際、長く診ていた患者さんから「福島の方は幸せね。先生にこれから診てもらえるんだもの。」と言っていただき、私が今まで頑張ってきたことは無駄じゃなかったんだな、と感じてとても嬉しかったです。

現在の仕事への想い

口から食べる人は元気で長生きします。口から食べることは、健康には関係ないと思われがちですが、非常に関係が深いです。例えば歯周病になるとその合併症で糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞になりやすいとも言われています。
なので、体の健康を守るために、口の健康を守ること、病気にならないようにすることが大事だと感じています。予防は時間がかからないので、美容室に行く感覚で歯科医院にクリーニングなどをしにきていただきたいです。

今後の展望

せっかく長年口腔外科に従事してきたので、クリニックでできる手術症例をもう少し増やしていきたいと思っています。例えば、親知らずの抜歯や歯の移植は得意なので、手術の日が増えると嬉しいです。
また、顔面領域の解剖には精通しているので、咬筋に対するボトックスなど、美容医療も少しずつ増やしていけたらと思います。健康でかつ美しくいられることは素晴らしいと感じています。

若者へのメッセージ

好きなことをするのに、遅いも早いもありません。好きなもののために、今まで歩んできた道と全く違う道に進むことをためらう必要はないと思います。
日本の社会では、やり直しが難しいと感じられることもありますが、決して不可能ではありません。ぜひ、好きなものや好きなことを見つけて、挑戦してほしいです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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