私は幼少期から人の役に立ちたいという思いが強く、特に健康や命に関わる分野で貢献したいと考えていました。医師という職業に憧れたのは、病気や怪我で苦しむ人々を直接助けることができるからです。私が選んだ脳神経外科領域は常に進化し続ける分野であり、日々新しい知識や技術を学び続けることに魅力を感じました。
クリニックを開業した理由は、脳卒中の予防と早期発見に貢献したいと考えたからです。脳卒中は予防が非常に重要で、生活習慣や早期の血管リスク管理が鍵となります。また、多くの人が抱える症状である頭痛においては適切な診療を受けられる医療機関がまだ少ないため、よりアクセスのしやすい医療機関を作りたいと考えました。これらの疾患に対して専門的かつ丁寧な対応を行い、予防と治療を通じて地域医療に貢献したいと考えています。
丸山史晃
MALUクリニック墨田曳舟
院長
東京慈恵会医科大学医学部卒業。卒業後、都内の日本赤十字医療センターで初期外科レジデントを修了。母校の脳神経外科学講座へ入局。
東京慈恵会医科大学脳神経外科講師、行田総合病院脳血管内治療センター長などを務め、2024年10月東京都墨田区であたまとおなかの専門クリニック MALUクリニック墨田曳舟を開院。院長となり現在に至る。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
私の医師としてのこだわりは、患者さん一人ひとりに最も適した治療法を提供することです。特に外科医としての経験を通じて、治療法の選択には慎重さが必要だと強く感じています。外科手術は確かに効果的な治療法となることがありますが、すべての患者さんにとって最善の選択とは限りません。私が心がけているのは、患者さんとじっくり対話を重ね、その方の生活背景や価値観を尊重した上で治療法を一緒に検討することです。
外科医時代、患者さんが他院で「手術を勧められたけれども不安だ」と話されることがよくありました。中には、手術が必ずしも必要ではない状況なのにもかかわらず、診断や治療法についての説明が不十分であったり、過度に不安を煽られたりしていることがありました。こうした状況を改善するため、私は常に患者さんに対して納得のいく説明を行い、手術が最適な選択でない場合には他の治療法や予防法についても詳しく説明していました。
医師として、患者さんが不安を感じている時には、その不安に寄り添いながら、選択肢のメリット・デメリットを明確に伝えることが大切だと考えています。治療において、患者さんが自分自身で意思決定できるようにサポートし、最終的には患者さんが納得して治療を受けられるよう努めています。病気や怪我の治療だけでなく、心のケアも大切にし、信頼関係を築くことが良い結果を生むと考えています。
今後の目標
また、クリニックでは、チームワークを重視し、スタッフと協力して質の高い医療を提供する環境作りを目指しています。当院では女性医師である副院長が消化器内科を担当し、女性特有の大腸検査への不安を軽減できるよう配慮しています。
そして患者さんがリラックスして検査を受けられるよう、心理的なハードルを低くすることに力を入れています。地域で愛されるクリニックとして、地域医療に貢献し、信頼される場所であり続けることが私の目標です。
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