Profile

佐藤孔信

医療法人信亮会
戸塚西口さとう内科
理事長

2000年 東海大学医学部卒業。
2年の研修医を経て2002年、腎内分泌内科に入局。
2006年 名古屋第二赤十字病院 移植内分泌外科に国内留学。
2007年 東海大学大磯病院に帰局。
2011年 戸塚西口さとう内科開業。

現在の仕事についた経緯

医者になろうと考えたのは、幼少期からです。叔父が医者で単純にかっこよかったし、医者は感謝される仕事だと思ったからです。
2人の叔父が医者で一人は整形外科医、一人は産婦人科医を経て内科医として、そして父が事務長として、3人を中心に神奈川の辺境で病院を経営しておりました。幼少期にその病院で過ごし、いろいろな方とも話す機会があり、それが医者になるきっかけでした。その病院は仲間と共に内科、外科、産科と広く診療できる病院でした。
私が医者となって入局したのは腎内分泌代謝内科です。内科外来診療を行うと共に腎移植などの外科も行うところでした。
また、腎機能低下に伴う心不全や、透析治療に伴う救急疾患のICU管理など、さまざな重症患者様に携わることができました。
そもそも僕の目標は地域医療の開業医でしたので、糖尿病など最も心配な内科疾患の専門家となり、さらに広く学べるのが理想でした。

仕事へのこだわりと
そう思えるようになったきっかけ

<二人の恩師の影響>
腎代謝内分泌内科で『腎臓疾患・糖尿病患者が患う、全ての病気の治療に携わる』という信念を有言実行している上司より教育を受けてきました。
担当患者様が腎臓病の影響により、消化器外科や呼吸器外科の手術を受ける必要がある場合には、その手術に参加(手洗い)できるようお願いしてこいと言ってくれるような上司で『主治医であれば、その患者様の入院治療すべてに携わるべき』と教えてくれました。

その上司の下で診療に当たる中で病気が、患者様やそのご家族の人生をも大きく変えてしまう現実を何度も目の当たりにしてきました。
病気という限定的な括りではなく生き方、人生への関わり方に対する考え方も大きく変わり、患者様に対する責任感が一層強く芽生える事になりました。

うちのクリニックに来られる患者様の中には合併症を含め複数疾患をかかえいくつもの辛い治療を頑張っておられる方もいらっしゃいます。そういった患者様にどう寄り添い、共に治療を行なっていくことができるのか。これは常に課題であります。実際には、それぞれの分野にそれを専門とする医師がいて、分野外の疾患は専門へ繋ぐという医療体制です。

現代の情報社会では、医療に関して様々な情報が飛び交い何を信じていいのか、どうすべきなのか多くの混乱を招くことがあり病気に悩む患者様をより不安にさせることが多いと思います。
折角、信用できる主治医に出会えたのに、他の医者に診てもらってくださいと言われれば不安になることもあるかと思います。

そんな時に上司が実施したのは、患者様のことを家族のように親身に考え、患者様のために自身の専門性を高めるだけでなく、専門外のことも妥協せず吸収すること。他科の専門医と連携を取り関係性を築くこと。患者様には専門医から得た情報を主治医の温かい言葉で説明しサポートすることでした。

当院では4年ほど前から、消化器内科の内田副院長を招きました。内視鏡などの消化器検査も親しみのある先生に院内で受けられる事は患者様から好評です。内田副院長が来る前には、消化器内科の検査や治療の必要があるのに、『他院に行くのが嫌』と言われることもあり、主治医としての説明不足や力不足を痛感していました。現在では循環器内科・呼吸器内科・脳神経内科の先生方もクリニックの診療に加わり、段階を経て基幹病院に紹介するなど、クリニック全体で当時上司が目指した取り組みができるように日々考えており、当時上司が目指した医療がそのまま、私の目標となりました。

私の研修先の一つである名古屋第二赤十字病院 移植内分泌外科は『このチームを日本一の移植外科にする』という目標を掲げ、それを実現する為に様々な職種を巻き込み、強靭なチーム医療を確立している科でした。その原動力になったのは当時の上司で、その方の気遣いや情熱は他に類を見ないものでした。

移植外科で行われる治療は医師、臨床工学技士、看護師、移植コーディネーター、栄養士、薬剤師など様々な職種はもちろんのこと、診療科もまた消化器外科、泌尿器外科、循環器内科、腎臓内科など多岐に渡りまさにチーム医療が非常に重要な鍵となります。
各職種がそれぞれの力を存分に発揮でき垣根を越えて協力し合う強靭なチームを築くことでこそ、安定した質の高い医療を患者様に提供できることを知りました。そしてリーダーには情熱と気遣いが必要であることを教えてもらいました。

慢性疾患のある患者様は定期的な採血検査を行うだけでなく、健常な方よりもがん検診を行う必要性が高くなります。日本人の死因1位である癌、そのうち胃がん、大腸がんは上位に入り、早期発見するためにも必要であると考えていた消化器内視鏡検査が自院でできるようになり、より早期に包括的な医療を患者様に提供できることとなりました。
移植外科の上司が作り上げたような、強いチーム作りが当院でもできればと思っております。

今後の目標

今後の目標は、今の体制をより強固にすることです。
接遇や、医療知識の向上など地に足をつけた成長を目指します。
院内のコアスタッフと『対話を大事に、患者様からのsignを見逃さない』医療を目指します。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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