小学4年の時、運動会の鉄棒から落ちて肘を骨折し、搬送先の病院で緊急手術を受けました。しかし医者から、「うまくいかなかった。もう一度やり直して」と言われ、岡山大学の骨折専門の医者に再手術してもらったところ、無事に成功しました。その時、同じ医者といっても人によって全然腕のレベルが違うんだと知り、私も腕の良い医者になりたいと思いました。
しかし本来、医者はプロなので、何歳でもどんな立場でも、プロとして日頃から修練を積み、心構えをして挑まなければならないと思っています。
野球でもサッカーでもスポーツ選手は、成績を見れば一目瞭然。差があって当たり前のように、医者も差があって当たり前なんです。だからこそ、中途半端なことはできないし、成績を発表されるようなことがあっても恥ずかしくないよう、日々努力しておかなければならないんです。人の命を預かっている以上、自分自身の心も体も準備を整えておくことが重要です。