私は高校生の頃、小説が好きで本を読み漁る日々を送っていました。卒業後は早稲田大学に進学。医学部に進学していた高校時代の先輩から、「医師とは大変だけどやりがいのある仕事だ」と聞き、私の父も医師だったため、大学を辞めて医学部を目指すことを決意しました。猛勉強の末、医師になり、米国ヒューストン市ベイラー医科大学に留学。最初は患者さんと接する中で、語学の壁にぶつかりました。そんな時、前立腺がんの患者さんが私に悩みを打ち明けてくれ、つたない英語ながらもなんとか励ましたのです。そこで言葉が通じるかどうかは関係ない、理解する気持ちが大事だと思うようになりました。
医師になったものの、いまひとつ患者さんの気持ちを汲み取ることができていない人も多いので、若い先生にも患者さんの気持ちを理解することが大事だということを伝えていきたいです。