Profile

北村大介

医療法人社団順結会 北村医院
院長

順天堂大学医学部卒業。卒業後、大学病院および関連病院にて消化器外科医として主に癌診療に従事。特に胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査・治療や、腹腔鏡手術に注力してきた。
令和元年に北村医院を開院。さらに令和3年に医療法人社団順結会を設立し現在に至る。

現在の仕事についた経緯

順天堂大学医学部を卒業後、大学病院および関連病院でがんの治療や手術、内視鏡診断・治療で研鑽を積んできました。診療では胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査などで病気が見つかった場合は精査をし、必要に応じて手術を行います。術後は外来で状態を診ながら抗がん剤の治療や緩和ケアに取り組みます。
順調に回復して社会復帰していく患者さんがいる一方で、どうしても進行した状態でがんが発見され、切除不能であったり、再発・転移をしてしまったりする患者さんもいらっしゃいました。その中で痛感したのが早期発見・早期治療の大切さでした。早期発見・早期治療を通して、一人でも多くがんで亡くなる方を減らしたい。そういう想いで医院開業の道を選びました。

仕事へのこだわり

病気の早期発見と早期治療のため、当院では検診に力を入れています。これまで、がん治療に携わる中で、残念ながら進行がんで亡くなる方を何人も見てきました。がんは早期発見が非常に重要です。そのため、当院では忙しい方でも検診を受けやすい環境を整え、早期発見・早期治療ができる体制づくりを目指しています。
診療の際には、患者さんの気持ちに寄り添うことを大切にしています。患者さんのお話をしっかりと聞き、その立場や想いを理解した上で、症状や治療内容についてわかりやすく説明するよう心がけています。薬についても「この薬がなぜ必要なのか」「どのくらいの期間服用が必要なのか」を丁寧にお伝えし、納得していただけるよう努めています。
また自身に関しても、常に研鑽を積んでおります。学会などの新しい情報や知見を取り入れ、年間約3000件の検査を通して、患者さんの健康に寄与できるように取り組んでおります。

そう思えるようになった
きっかけ

消化器外科時代の患者さんの印象が今でも強く残っています。「おなかが痛い、便に血が混じる。」と来院されて検査をした結果、大腸がんで既に転移があり根治は難しいと考えられる状態でした。ご家族の意向で本人にも状況を伝え、抗がん剤治療を開始しました。「もっと早く見つかっていれば」と感じながら、できる治療を2年ほど続けました。
ただ、どうしてもがんは進行していきます。そんな時に、患者さんがご家族のいる他県へ引っ越すことになったのです。通院は難しいということで他の病院や緩和ケアをご紹介したときに、患者さんが「先生ともっと早く会っていれば…」とおっしゃいました。結局、それが最後になり、その言葉が強く心に残りました。真面目に治療を受けてくれる方でしたので、早くに見つかっていればこんなことにはならなかったかもしれない。あの時、早期発見のための検診や検査を浸透させなければと思いました。

今後の目標

当院では、内視鏡やエコーなどの医療機器も充実させています。2025年3月には、AI機能も搭載している富士フィルム社の最新型内視鏡システムを導入しました。クリニックでもより手軽に受けられる、大規模病院に引けを取らない精度の高い検査や治療を提供しています。
病気の早期発見と早期治療に努め、1人でも多くの命を救えるよう、これからも取り組んでまいります。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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