Profile

川口佑輔

かわぐち内科・内視鏡クリニック
院長

北里大学医学部卒業。北里大学病院で初期研修後、北里大学医学部消化器内科学に入局し、本院、関連病院を中心に10年間勤務。2020年には内視鏡の論文にて医学博士を取得。2022年5月にかわぐち内科・内視鏡クリニックを開業し、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

母が医師であったため、小さい頃より医師という職業は自分にとって身近にありました。
自分が小学校3年生の時に、母が地元である浅草で現在の前身である飯田クリニックを開業し、浅草を歩いていると多くの人に声をかけられている姿を見て、尊敬の念を抱いていたことを覚えています。
自分自身の性格としても正義感が強いところがあり、中学、高校と進むにつれて、医師になるということが目標となっていきました。
無事医学部に入学・卒業し、医師としても様々な経験をする中で、開業医としての母の偉大さも改めて感じるようになりました。
2022年5月に母のクリニックを継ぎ、かわぐち内科・内視鏡クリニックを開業しています。まだまだ母の背中は遠いですが、自分の強みである内視鏡検査を生かし、これまで以上に地域に貢献したいと考えています。

仕事へのこだわり

医師として働く中で、内視鏡検査に興味を抱く様になりました。単純にただ座学をするのが苦手であり、手技が好きだったからです。
実際に内視鏡を行っていくと、内視鏡検査が非常に奥が深い手技であることに気が付きました。一言で内視鏡検査といっても実は多彩な種類があり、胃カメラ・大腸カメラだけだはなく、ERCPやEUSという胆管や膵臓にアプローチするような処置もあります。私は、いつしか内視鏡検査の虜になりました。
現在の消化器内科の分野においては、様々な予防医学が発達し、胃がんや肝臓がんは明らかに減少しています。しかし、大腸がんは減らないどころか、増え続けています。私は開業するにあたって、この大腸がんをどのように減らせるか?に焦点を当てました。
大腸がんが減らない理由、それは、日本において大腸カメラの普及が進まない、これに尽きます。では何故、大腸カメラを皆様が受けたくないのか?それは大腸カメラが痛そう、苦しそう、恥ずかしいなどのネガティブなイメージを持たれているからです。
当院では、大腸カメラを1人でも多くの方に受けて頂けるよう、適切な麻酔薬を使用して苦しくない大腸カメラを提供し、大腸がんを早期に発見して、命を救うことを仕事へのこだわりとしています。

そう思えるようになった
きっかけ

根底にあるのは、研修医の時に受け持ったとある患者様の経験があるかもしれません。お若くして末期の大腸がんを患われた患者様で、疼痛に苦しむ姿を見て、毎日顔を出し、疼痛のコントロールを行っていました。
徐々に状態が悪化し、最期の時を迎えるとき、ご家族様への言葉と共に、私にも『立派なお医者さんになって下さい』という言葉を残してくれました。もう10数年経った今でも、時々その言葉を思い出します。
自分は『立派なお医者さん』になっているのか?少しは『立派なお医者さん』に近づけたのか?そのようなことを考えると、まだまだ立ち止まれないのです。
現在大腸がんで亡くなる方を減らすために働いているのは、このような経験があったからでしょう。

今後の目標

大腸がんを減らすため、1人でも多くの方に大腸カメラを提供する。そのために、大腸カメラをより多くできるよう、院内を整えるのが今の当院の目標です。
ただ大腸がんだけで、人が命を落とす訳ではありません。もう一つ、大事な病気が心筋梗塞や脳梗塞などの疾患です。これらの病気は高血圧などの生活習慣病が原因となります。循環器内科医である母の力も借りて、この高血圧の診療にも力を入れていきます。
また、1年に1回の健康診断を受けていない方がここ浅草には非常に多いことが分かりました。健康診断は、症状に出ない早期の病気を見つける第一歩です。
当院は、大腸カメラを含めた内視鏡診療、高血圧を中心とした生活習慣病診療、健康診断を3本柱として、地域で最も信頼される内科・内視鏡クリニックとなることを目標としています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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