Profile

甲斐敏弘

医療法人社団啓優会 新都心レディースクリニック
理事長・院長

1981年3月 自治医科大学医学部卒業 その後10年間へき地病院および基幹病院外科勤務
1991年6月 自治医科大学附属大宮医療センター(現 さいたま医療センター)助手
1998年9月 同講師
2005年4月 医療法人財団新生会大宮共立病院
2007年5月 新都心レディースクリニック院長
2006年6月 NPO法人埼玉乳がん臨床研究グループ事務局長
2014年6月 一般社団法人大宮医師会理事(学術、乳がん検診)
2017年4月 埼玉乳がん検診検討会庶務担当世話人
2018年6月 一般社団法人埼玉県医師会学術委員会委員
2020年6月 一般社団法人埼玉県医師会乳がん検診部会委員

【受賞等】
2011年 埼玉群馬乳腺疾患研究会優秀賞
2013年度 埼玉県医師会医学奨励賞
2017年度 埼玉県医師会地域医療功労賞
2021年度 日本乳癌検診学会ピンクリボン賞(第1位論文)

現在の仕事についた経緯

外科医として、広く一般外科、消化器外科の仕事をやってきましたが、乳腺・甲状腺に絞った診療をすることになったのは2000年ごろからです。乳がんの増加と、乳がん検診診療施設が比較的手薄な状況にあり、大宮共立病院の先生方、スタッフの方のご協力で、乳がん検診、一次精査施設を開業しました。
また、やはり2000年頃立ち上がった県内乳腺外科医を中心とした埼玉乳がん臨床研究グループ(現 埼玉乳がんケア・サポートグループ)も軌道にのり、事務局長に就任しました。HP作成やNPO法人格取得手続きを行い、開業後も啓発活動(乳がん市民フォーラム、無料相談会等)やグループの臨床試験の支援を行ってきました。

仕事へのこだわり

大学組織にいたときよりも開業後の現在の方が乳腺画像診断に、より集中できています。検診・診療の画像診断外来は殆ど一人で行っており、マンモグラフィの読影、乳房超音波検査の実施・読影も全て自分で行っています。当院は専門施設との間のゲートウェイだと思っており、画像にこだわり、過去画像との比較読影も真摯に心がけています。
乳がん患者さんは毎年120~160人程度見つかり、埼玉乳がんケア・サポートグループの先生方の施設に精査治療をお願いしています。そして治療が落ち着いた方は、当院でもホルモン療法や画像フォローアップを行っています。
当院から徒歩数分圏にさいたま赤十字病院乳腺科があり、ここでは年間数百例の乳がん手術を行っており、当院からも多くの患者さんを紹介させていただいています。現在、さいたま赤十字病院の電子カルテも導入し、乳腺科の三人の先生方にも術後フォローアップ外来をしてもらい連携を深めています。
今後も乳腺の画像診断、早期での発見、術後のフォローアップ、また無料相談会などの活動を継続していきたいと考えています。
また、2014年から大宮医師会の理事(学術、乳がん検診担当)に就任し、市民検診担当理事として、マンモグラフィ二次読影、乳腺画像検討会の開催、一般住民の啓発活動を行っています。市民検診についてさいたま市から研究費をいただき、種々の検討を行ってきましたが、今後さらに一般の方への啓発活動に力を入れていきたいと思っています。

今後の目標

当院ではマンモグラフィ、超音波検査機器、画像サーバー、読影サーバー、電子カルテ等々、数種類の機器の性能維持、機器の更新を考えています。
乳がん術後の方には、当院のHPと埼玉乳がんケア・サポートグループのSNSを利用したWeb版の乳がん無料相談会や最新情報の提供などを充実させたいと考えています。
また、一般の方に対しては、さいたま市地域医療研究費補助事業を通じて、大宮医師会の多くの先生方と啓発、情報提供をするシステムを確立できるように努めていきたいと考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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