Profile

平田雄一郎

えん循環器内科クリニック
院長

2008年、久留米大学医学部卒業。心臓外科医として修練を積んだ後に、循環器内科医として勤務。2023年にえん循環器内科クリニックを開業し現在に至る。

現在の仕事についた経緯

子供の頃は水泳に熱中しており、中学生の頃に無限の体力に心臓がついてこれず悲鳴をあげ不整脈を起こすようになりました。高校1年生の頃にアブレーション治療を2回行い治癒するも、以降運動能力が上がらなくなり、これをきっかけに運動生理学を勉強し自身のトレーニングや後輩のコーチングも行うようになりました。
将来は一流のトレーナーとなろうと志し、人体を極めるために医学部に進むことを決めました。しかし医学部では運動生理学のことは講義で出てくることはなく、反面、循環器生理の美しさに惹かれるようになりました。
循環器については内科・外科問わず診療できる医師になろうと医師人生を始めました。

仕事へのこだわり

医師ー患者としての関係の前に、人と人としての関係があることを忘れないようにしています。
そのために、自分が患者として医療機関を受診した時に嫌だったことは絶対にしない、これを常に心がけています。嫌な思い出や、恨み辛みは決して忘れないといった性格なので、一つ一つ鮮明に覚えています。ネガティブな性格が幸いしているようです。
行きたくない、来なければよかったといった思いをさせないためにどうしたら良いか。まずは軽んじないこと。主従関係になりがちですが、決してそうならないように、人と人としての関係を構築することに時間と労力を厭わないように、常に笑顔で、相手に気を使わせないことを心がけています。当院ではクリニック自体を居心地の良さを与える空間装置となるようにしています。
次に、知らない・分からない・できないを言わないこと。強制的に終了させられた気持ちとなるため、これらの言動で患者は大きな失望を感じます。調べます・考えます・代替案を出しますと、なんとか解決に近づこうとする姿勢を表します。しかしそのためには多くのことを知り、色々な手技に精通していることが必須であり、相応の努力が求められます。嫌な思いをさせず、満足感のある診察を提供するために、普段の医学勉強はもちろんのこと、身体面・心理面双方からの影響があることを忘れないように、医療を行っていくようにしています。

そう思えるようになった
きっかけ

10代の頃に救急車で搬入され、看護師から冷たく馬鹿にしたような扱いを受け、心底落胆しました。その後も様々な事由で複数の医療機関を受診するも、いずれでも医師もしくは受付で冷淡な態度をとられ、強い病院嫌いとなりました。病院嫌いだからこそ、病院嫌いになるポイントや気持ちが分かるため、病院が嫌いにならないようなクリニックとなることを目指しました。
医学生の頃に、道路で倒れている人がおり、医師が居合わせていたのですが、『私は〇〇科ではないので分からない』と言い、それきりでした。しかし、周囲は『でも医師でしょ?』という反応であり、私もそう思いました。このような発言をする医師にはなるまいと決心しました。
そのため、学生・研修医の頃から、知らなくていい事などない、できなくていい事などないと思い、貪欲に修練するようになりました。

今後の目標

理想は受診する全ての患者さんに満足してもらうことです。病院嫌いであっても、ここでなら大丈夫。病院に行く程のことではないかもしれないけど、ここなら気軽に受診できるし行ってみよう。そう思えるような街の診療所にしていきたいです。
患者さんだけでなく、スタッフにとっても居心地の良い場所になれたら幸いです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

Archive