2024年5月1日より行德内科医院を継承し、ぎょうとく内科・内視鏡クリニックとして、浅草橋に移転開院いたしました。70年前に祖父である行德周則が行德内科医院を蔵前に開院し、その後35年前に父が医院を継承しました。私も幼い頃から医院での父の仕事を傍で見ていたため、いつか父とともに働き、地域医療に貢献したいという思いで学生時代を過ごし、医師になりました。
祖父は呼吸器内科医、2代目の父は老年病・内分泌・代謝内科医ですが、3代目の私は消化器内科医になりました。もともと内科医志望で医学生時代から手技を中心に行う消化器内科か循環器内科医になりたいと思っていました。
初期臨床研修中の循環器内科では心臓カテーテル検査や不整脈に対するアブレーション治療を多数研修させていただき、非常に興味深い治療でしたが、消化器内科の内視鏡検査・治療に心を奪われ、入局を決めました。
行徳芳則
ぎょうとく内科・内視鏡クリニック
院長
獨協医科大学医学部卒業。卒業後、埼玉県の獨協医科大学埼玉医療センターにて卒後研修。同消化器内科に入局後、内視鏡検査・治療や肝疾患、抗がん剤治療に従事。
2019年~春日部厚生病院内科、2023年~獨協医科大学埼玉医療センター総合がん診療センターを経て、2024年ぎょうとく内科・内視鏡クリニックを開院。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
私の入局した獨協医科大学埼玉医療センターの消化器内科は、まずは消化器内科医として、上下部内視鏡・胆膵内視鏡・肝臓治療・化学療法を総合的に研修する育成方針のため、特定の領域に偏らず、全般的に消化器内科疾患を経験することができました。
早期胃癌や早期大腸癌のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対する生物学的製剤による治療、肝硬変に対する栄養治療など、どれも勉強してみると面白く、進路に迷いました。最終的には研修医時代からお世話になり、内視鏡処置を一から教えていただいた先輩に憧れて、膵癌や胆道癌に対するERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)やEUS(超音波内視鏡)関連処置、悪性消化管狭窄に対する消化管ステント留置などを専門的に行う胆膵内視鏡グループに所属しました。
胆膵内視鏡処置に伴う重篤な合併症として処置後膵炎が知られており、また胆管炎に対する緊急内視鏡的ドレナージ術も多いことから、精神的にも体力的にも大変なことはありましたが、処置後に劇的に症状が改善する患者さんの姿をみると、やりがいがありました。
また大学ではC型肝炎に対する経口抗ウイルス薬治療後の肝発癌に関して研究する機会をいただき、主任教授からご指導いただきました。今後は肝疾患に対する啓蒙活動も行っていきたいと思っています。
大学病院時代には胆膵内視鏡治療とともに、化学療法にも尽力しておりました。食道癌・胃癌・大腸癌など消化器癌は全般的に担当させていただきましたが、特に膵臓癌や胆道癌、肝臓癌の症例を多く経験し、退職前は総合がん治療センターに所属しておりました。今後も、手術後や化学療法中の患者様の経過観察や、緩和ケアなどでお力になれればと思います。
そう思えるようになった
きっかけ
父の診療所の関係上、内視鏡処置スペースの確保が難しかったため、移転の方向で検討していた際に浅草橋の現在のテナントにご縁があり、移転開院することとなりました。
今後の目標
内科全般、特に消化器・肝臓・胆道・膵臓疾患に関してお困りでしたら、ご相談いただけますと幸いです。
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