Profile

青山龍平

医療法人 青山病院
院長

2003年、愛知医科大学を卒業。愛知医大病院・腎臓膠原病内科、総合上飯田病院で勤務した後、2013年より青山病院へ赴任。2023年7月、同病院の院長となり現在に至る。

現在の仕事についた経緯

月並みですが祖父や父が医師だったこともあって、幼少期からその仕事振りを間近で見ることによって自然に医師という職業に憧れて行きました。
当時は働き方改革などという考えはなく、父は月の1/3程当直をやっており、また家族で食事に行った際もよくポケベルで呼び出され、帰るということも日常茶飯事でした。医師=多忙を身近で感じていましたが、それが子供心にもかっこよく映ったのだと思います。
医師となり、内科の中でも腎臓内科を選んだ理由は、研修病院で各内科を研修でまわった際に、腎臓内科は内科の中で唯一、シャント手術という外科的手技があったからです。シャント手術なら大病院を離れても、局所麻酔なので生涯できると思いました。
また、腎臓内科は膠原病領域を含んでいることもあり、サブスペシャリティとしてより広く内科を診られることも魅力でした。

仕事へのこだわりと
そう思えるようになったきっかけ

将来はこの青山病院を継承するというビジョンは自分の中では決まっていたので、この病院で将来必要になりそうな技術や知識を習得しようと考えていました。
研修医時代は救急当直を人一倍多くやり、救急疾患や緊急疾患をたくさん経験しました。現在でも外来をおこなっている際、年に数例はこういう緊急疾患に当たることがあり、研修医時代の経験が活きています。
また、腎臓内科を専攻し、大学病院に勤務してからは、腎臓・膠原病領域については深く学ぶことができました。
当時の腎臓内科教授は「内科医はプライマリケアを含め内科全般を診れないといけない」と常日頃からおっしゃっており、週1回開かれるカンファレンスは腎臓領域以外についても議論をおこない検討していました。大学病院などで腎臓内科医として生涯過ごすことのない自分にとってはとても好都合な環境でした。

仕事へのこだわりとしては、一番はフットワークを軽くすることです。
一見、簡単なようですが、フットワークが軽いと仕事や雑務は明らかに増えるので実際フットワークの悪い医師は多いです。しかしフットワークの軽い医師には看護師も相談しやすくなるのも事実です。
患者さんを間近で観察しているのは、看護師です。患者さんの少しの異変や変化を知らせてくれたことで、早期に病気や異常を発見することができ、患者さんはもちろん医師として助けられたことも幾度かありました。
もちろん、フットワークだけではなく、コメディカルと普段から良好な関係を築いておくことも同時に重要なこととして捉えており、日頃から声かけなどのコミュニケーションを積極的におこなっています。
二番は来院される患者さんにしっかり道標をつけてあげることです。
当院のような地域の中小病院には様々な患者さんが来院します。病気なら当院で治療可能であれば治療をおこない、対応が難しい場合は基幹病院の然るべき該当科に紹介します。これはそれほど難しいことではありません。
ただ超高齢化社会に突入し、自宅で介護するのが限界になったと連れてこられる患者さんが意外と多いのです。決してたらい回しにせず、患者さんにはひとまず入院してもらいます。当院も病院なので永久に入院できるわけではないのですが、まずは何か病気が隠れてないか検査します。
同時にリハビリをおこないADL回復に努め、家族と各職種を交えて話し合い、行政サービスを入れて在宅に戻るのか施設へ入所とするのか検討します。
こういう患者さんは大病院や一般開業医では対応は難しいと思われるので、当院の出番だと思っています。

今後の目標

先日、全職員を対象に当院についての様々なアンケートを実施しました。厳しい意見もありましたが、なるほどと思った意見も多々ありました。その中で一番多かったのが、給料が仕事に対して見合っていないという意見でした。以前から人事評価制度の導入を考えていましたが、色々と煩雑なことも多く、見送っていました。しかし今回、職員の7割程度が人事評価制度導入を希望していることもあり、今後は導入していく方向で動いています。
また、他にも色々な意見が出ており、役職がついていない若手の職員を中心に改善委員会を立ち上げ、改善していこうと考えています。今回、アンケートをおこなうことで末端の職員の意見も聞けるいい機会となりました。経営側の一方的な押し付けではなく、職員みんなで良い職場環境を作っていきたいと思います。
職員の満足度は結果として、患者さんへの良い治療やケアになります。当院には70年程の歴史があり、それが強みでもありますが、一部で古い考えや当院独自のルールが蔓延っているのも事実です。
先日、教授になった大学の先輩医師が就任挨拶で「同じ味のラーメンを出し続けているラーメン屋はいつか潰れる」と言っておりました。自分も肝に銘じて、新しく良いものは積極的に取り入れていきたいと思います。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

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