父が歯科医師だったため、幼い頃から将来は自分も歯科医師になるものだと自然に思っていました。幼稚園の卒業アルバムにも、夢は「歯科医師」と書いています。
さらに、私は幼少期に病弱で入退院を繰り返しており、その経験から医療の世界に強い関心を持つようになりました。数ある医療職の中でも、最も身近で日常的に接していたのが父の仕事である歯科医師でした。
そのため、自分の将来像を考えるとき、ごく自然に歯科医師という道を選んでいました。
Profile
久野貴史
護国寺デンタルオフィス
院長
明海大学歯学部卒業。卒業後2年間の勤務医を経て、5年間大学病院に勤務。
2021年に日本歯周病学会専門医、日本口腔インプラント学会専修医を取得し、ろこ歯科クリニック下赤塚駅前を開院。
2025年7月、護国寺デンタルオフィスを開院し現在に至る。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
私の仕事へのこだわりは、患者さんが納得したうえで治療を受けられる環境をつくることです。
そのために、まず大切にしているのは「選択肢の提示」です。一つの方法だけでなく、複数の治療案を説明し、それぞれのメリットやデメリット、費用や期間まで丁寧にお伝えします。最終的な決定は患者さん自身が下して欲しいと思っており、私はそのための材料をできる限り提供する役割だと考えています。
また、私は常に「自分だったらどうしてほしいか」という視点を持っています。もし自分や家族が治療を受けるなら、この説明で十分か、この治療法で本当に満足できるか、そう考えることで、自然と患者さんへの説明や治療の質に妥協がなくなります。
細かい配慮も欠かせません。診療室では緊張を和らげるために斜めに座って話す、器具や照明の位置を事前に整える、痛みや不安がありそうだと感じたときにはすぐ声をかけるなど、小さな行動の積み重ねが患者さんの安心感につながります。
もちろん、治療そのものでも一切手を抜きません。見えない部分の処置や器具の扱い一つまで、常に全力を尽くします。患者さんからの信頼は、一度でも手を抜けば簡単に失われるものだからです。
納得できる説明、多様な選択肢、思いやりある配慮、そして手を抜かない治療。これらすべてが、私の仕事のこだわりです。
そう思えるようになった
きっかけ
護国寺での開院準備を始める少し前のことです。当時、私は診療の効率や治療の精度に重点を置いていましたが、ある尊敬する先生から「歯だけを診ても、その人を救えるとは限らない」と教えられました。その言葉にハッとし、これまで自分がどれだけ口の中だけに集中していたかに気づいたのです。
患者さんの生活習慣や価値観、治療に対する不安や希望を理解することが、結果的により良い治療につながるという考え方は、私にとって目から鱗でした。それ以来、診療前後の会話や説明の時間を大切にし、座る位置や言葉の選び方まで工夫するようになりました。
この教えは、開院準備の方向性にも大きく影響し、「患者さんをトータルで支えるクリニックをつくる」という現在のスタイルにつながっています。
患者さんの生活習慣や価値観、治療に対する不安や希望を理解することが、結果的により良い治療につながるという考え方は、私にとって目から鱗でした。それ以来、診療前後の会話や説明の時間を大切にし、座る位置や言葉の選び方まで工夫するようになりました。
この教えは、開院準備の方向性にも大きく影響し、「患者さんをトータルで支えるクリニックをつくる」という現在のスタイルにつながっています。
今後の目標
私は「関わるすべての人を幸せにする」ことをミッションとしています。
スタッフがやりがいを持って働き、患者さんに質の高い治療を提供して喜んでいただくために何をすべきかを考えた結果、最短で実現できる形が完全自由診療のクリニック開業でした。
患者さん、スタッフ、そして関わるすべての人が笑顔になれる未来をつくること。それが、私が描くクリニックの理想であり、今後の大きな目標です。
スタッフがやりがいを持って働き、患者さんに質の高い治療を提供して喜んでいただくために何をすべきかを考えた結果、最短で実現できる形が完全自由診療のクリニック開業でした。
患者さん、スタッフ、そして関わるすべての人が笑顔になれる未来をつくること。それが、私が描くクリニックの理想であり、今後の大きな目標です。
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。