幼少期に親が最初に買ってきた漫画が「ブラックジャック」で、次に買ってきたのが「スーパードクターK」だったので、医師に憧れを抱き、目指して医師になりました。今思えばすごく意図を感じますね(笑)。
また、もともと「痛み」に興味があり、研修医時にペインクリニック内科、整形外科、麻酔科のどれを専門にするか迷っていた際に、相談した先輩に「誰もやったことないんだから、お前が全部やればいいんだよ」と言われたことが人生の岐路だったと思います。
その後、とてもとても大変でしたが、複数の専門を取得し、現在『痛みの専門医』としてお仕事をさせて頂いています。
Profile
前原光佑
医療法人誠心会 前原総合医療病院
理事/医師(ペインクリニック内科、整形外科、麻酔科)
2011年、帝京大学医学部卒業。2013年に鹿児島大学病院 初期研修を経て、鹿児島一円の大学病院や地域の基幹病院およびNTT東日本関東病院にて臨床経験を積む。2015年に麻酔科標榜医・認定医、2020年に整形外科専門医、2023年にはペインクリニック科専門医・痛み専門医と複数の専門資格を取得。2020年には前原総合医療病院を開業し、理事兼『痛みの専門医』として勤務。また、現在までに47つの事業所を展開。
一方、南日本新聞 フェリアにて『おしえて!フェリア紙上クリニック』の掲載や、MBCラジオ『Dr.こうすけのいたみクリニック』など多方面で活躍中。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
私は医療をするにあたって「人をかえりみない医療は医にあらず」、常々『医療は心』と思っています。知識や技術を高めることはもちろん重要なことですが、患者さんの心に寄り添い、満足度を高めることはそれ以上に大切なことではないでしょうか。
私は神様ではないし、医学は魔法ではないので、全ての人を完璧に救えるとは思っていません。しかし、私の目の届く範囲の人達は救いたいと思いますし、幸せでいてほしいと心から思っています。
そして、「先生に出会えて本当に良かったよ」と言ってもらえるような医療をしていくことが私の想いであり、信念です。
そう思えるようになった
きっかけ
ある患者さんに「痛みは治ったけど、できれば私の希望も聞いてほしかった。」と言われたことがあります。落ち込む私に妻は言いました。「医療のために患者さんがいるの?そうじゃないでしょ。患者さんのためにあるのが医療でしょ。」妻にそう言われた時、目からうろこが落ちる思いでした。
大事なのは自分の満足ではなく、患者さんの満足なのです。そう悟った後は、常に患者さんがどうしてほしいのか、それだけを思えるようになりました。
大事なのは自分の満足ではなく、患者さんの満足なのです。そう悟った後は、常に患者さんがどうしてほしいのか、それだけを思えるようになりました。
今後の目標
一昔前は医師が患者さんを選ぶ時代もありました。今は逆です。患者さんが医師や病院を選ぶ時代です。そして、それは正しいことだと思います。
では、「選ばれる」病院、医師になるにはどうすればよいのでしょうか。物の価値を考える時に、最も簡単な基準は「この世に1つしかないかどうか」です。この世に1つしかなければ、瓶のふたでさえ価値を持つのが道理です。それは人や病院においても同じはずです。
つまり、『独自性』、さらに言えば自分本位ではなく、患者さんの希望に沿ったアイデンティティを持つべきではないでしょうか。私は、そこに『心』を求めました。「日本一優しい医師」を目指すこと、これが私の今後の展望です。
では、「選ばれる」病院、医師になるにはどうすればよいのでしょうか。物の価値を考える時に、最も簡単な基準は「この世に1つしかないかどうか」です。この世に1つしかなければ、瓶のふたでさえ価値を持つのが道理です。それは人や病院においても同じはずです。
つまり、『独自性』、さらに言えば自分本位ではなく、患者さんの希望に沿ったアイデンティティを持つべきではないでしょうか。私は、そこに『心』を求めました。「日本一優しい医師」を目指すこと、これが私の今後の展望です。
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。