医者という仕事は、父が医者ということもあって、子どもの時から身近な職業だったのですが、超有名な手塚治虫の漫画ブラックジャックに感化されました。
でもやっぱり医学部は難しいし、電車が好きだったので、最初は工学部に進んで鉄道の仕事をしました。卒業前にやっぱり人間相手の仕事がしたくて一旦就職したのち医学部に入り直しました。
その後医学部の合格通知を貰って、まずは喜んでその夜です。当時の直属の上司の自宅に電話で「医者に成りたいから辞めます」と伝えました。覚悟のいる決断の一つでもありました。
そして、はまみこどもくりにっくを独立開業すると決めたとき、小児科部長とは毎月飲んでいたのですがなかなか言い出せず、3回くらいは言えませんでした。
自分は「裏切り行為」という風に思っていたのですが、結果的には両方共受け入れて応援してくれました。だから恩義を感じていますし、それが今につながっています。
佐藤研
医療法人社団ケンキントクリニク
理事長/小児科医師
東北大学工学部卒業後、東京都交通局で地下鉄や路面電車の設計管理業務に従事。
一念発起し医学部を目指し1994年に旭川医科大学医学部医学科入学。
卒業後、東京大学医学部附属病院小児科入局、関連病院で研鑽を積み、2006年 国立精神・神経センター武蔵病院(当時)に国内留学し、小児科の中の小児神経分野を専攻。
2008年 茅ヶ崎市立病院小児科医長。
2015年 はまみこどもくりにっく独立開業。
2018年 医療法人化。
2023年 湘南茅ケ崎ARTレディースクリニック開業。
多数の校医・園医を兼任。薬に頼らない子どもの自然免疫力を推奨し、『こどもの自己免疫力を高める子育て塾』(幻冬舎)出版。
地域の何でも相談できる元気なおじさんドクターを目指す。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
仕事でも生き方でも、自分の信じる事をとことんやり抜く、そしていつも明るく周囲の人と分け隔てなく笑顔で接する、ですね。
仕事では実際は苦しく辛い事も多いと思うんです。しかし周囲には辛い所は見せない、でも凄い努力している、本当にカッコいい。
私の周囲の“偉い人”と言われる人は皆優しいし話を聞いてくれますよね。人間が出来ている、というか、成功するとそういう風になるのだな、と思います。
自分もそうなりたいし、周囲にそう思われたいです。
そしてこの仕事を通して、単純に子どもを笑顔にしたい、生きていて幸せと感じて欲しい。
身体(病気)の事は考える必要が無いようにしてあげたい。
こういう夢を叶えたい、こういう大人に成りたい!って思って欲しいです。
そういう社会って明るく仲良く愛に満ちて幸せです。
子どもが元気なら大人も元気で良い地域、社会、日本になります。子どもの笑顔って本当に純粋なのですね、心の底から湧き出てるというか。嬉しい事があってチラッと見せる笑顔は本当に可愛いです。
今後の目標
そしてどちらかと言うと教育的なことになってしまうかもしれないですが、立派な大人を育てたいのです。
私の子ども時代は昭和の高度成長期で、みんな元気でした。恐らく明治、大正時代も皆希望を持って元気だったはず。少子化なんてもっての外で喫緊の課題ですよね。子どもは産みたいけど経済的に無理だから持てない、だったのに今の子どもを持ったら不幸、みたいな社会はおかしいです。
この世界に類を見ない素晴らしい文化を持った日本をもっと素晴らしい国にしていきたい。大人も子どもも皆が希望を持って幸せに生きる国ですね。
しかし、自分一人では絶対に出来ないので、関係各所で協力していきたいと思っています。
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