聖路加国際病院での研修は私の人生にとても強いインパクトを与えました。患者本位とは一体何か?ということを真剣に考える時間であったからです。
聖路加国際病院での常勤医の後、自身の実力を様々な場面で試してみたい、またさらに高めたいと思い、しばらくの間、フリーランスとして、北は北海道から、南は奄美群島の病院まで伺い、診療や若手・職員教育に従事しました。
その後、前職では在宅診療に携わり、急性期と慢性期、外来と在宅、中央とへき地など医師として考えられるすべてのシーンで仕事をしてきました。このような経験を今後活かすのは自身での開業しかないと考え、中目黒診療所を開設しました。
Profile
西原崇創
医療法人社団雪嶺会 中目黒診療所
院長
日本大学医学部卒。卒業後、聖路加国際病院内科レジデント、チーフレジデント、循環器内科、感染症内科専門研修。その後、いったん母校に戻るも、再度聖路加国際病院常勤医として、10年程度勤務。その間、病院として初めて除細動器植込みやカテーテルアブレーションを行い、不整脈治療の基礎を作る。退職後、北は札幌の手稲渓仁会病院、南は奄美群島徳之島まで様々な土地で診療や若手教育に従事。これらの経験を活かし、2022年5月、中目黒診療所開設。著書に『患者の声から理解する 心房細動診療の見方・考え方』など多数。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
先ほどもお伝えしましたが、患者本位とはいったい何か、ということを聖路加国際病院では学びました。当時の指導医の先生方は、医療としての妥当性と目の前で向き合う患者の人生とのバランスを常に考えていました。
単にエビデンスや医療者側の都合を押し付けるような医療は安易で短絡的ですが、個々の人生に向き合って、ともに最良の選択を考えることはとても大事なことですし、医をアートに昇華させるものです。
若いころに漠然と抱いた理想の医師像にどうすれば近づくことができるのか、そんなことをつい最近まで考えていたように思います。今は、理想に近付くべく、一人一人に向き合うことを心がけ、その中で最良の選択をともに考えるように心がけています。
そう思えるようになった
きっかけ
聖路加国際病院での経験は私の医師人生においてとても大きなウエイトを占めています。素晴らしい指導医、情熱あふれる同僚、そしてそれをサポートする職員、そのすべてが素晴らしいものでした。
私の中でその時の経験が理想の医療とは何か?を考えるきっかけになったのは間違いないことですが、どうすれば理想とする医療を実現できるのかを考えることも重要なことでした。
聖路加国際病院のような恵まれた環境でないと実現できないのか、それともそうではないのか、その疑問についてフリーランス時代の経験が活かされています。
私の中でその時の経験が理想の医療とは何か?を考えるきっかけになったのは間違いないことですが、どうすれば理想とする医療を実現できるのかを考えることも重要なことでした。
聖路加国際病院のような恵まれた環境でないと実現できないのか、それともそうではないのか、その疑問についてフリーランス時代の経験が活かされています。
今後の目標
医療は人で作られるものであり、いかに自身と同じ気持ちで患者・家族と向き合うことができる同志を見つけることができるのか、自身の想いを職員としっかり共有し、同じ目線、同じ目標に向かうことができるのかを大事にしたいと思います。
そのためには患者家族を労うように職員を大切にする心が必要といつも自身に言い聞かせています。
そのためには患者家族を労うように職員を大切にする心が必要といつも自身に言い聞かせています。
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。