Profile

石岡充彬

日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック
院長

2011年、国立秋田大学医学部医学科卒業。卒業後は秋田大学医学部附属病院の消化器神経内科学講座医員として研鑽を積む。
2018年、がん研有明病院消化管内科。2021年、同病院健診センター・下部消化器内科兼任副医長に就任。2022年より都内内視鏡クリニックの院長を務める。
2024年7月「日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック」を開設。

現在の仕事についた経緯

親族に医師が多く、幼い頃から医師という職業が身近な存在でした。中でも、消化器内科医として働く父の背中を見て育ったことで、自然とその道に興味を持つようになりました。
内視鏡検査に打ち込む姿や、患者さんと真摯に向き合う姿勢に影響を受け、気づけば自分も同じ分野を志すようになっていました。

仕事へのこだわり

秋田大学の消化器内科学講座に入局し、消化器疾患全般に携わる中で、私は内視鏡診療の奥深さと可能性に惹かれました。そこで、より専門性を高めるために、がん研有明病院の消化管内科に異動。ここでは全国から集まる患者さんの精度の高い診断・治療に携わり、内視鏡技術だけでなく、診断プロセスやチーム医療の重要性を学びました。
その後、都内の内視鏡専門クリニックで院長を務めたことで、がん診療とは異なる、より身近な消化器症状に悩む患者さんのケアにも深く関わるようになり、医療の幅広さと奥行きを実感しました。
日々の診療で特に意識しているのは、「検査だけで終わらせないこと」です。検査はあくまで通過点であり、その人の生活背景や心理的側面も含めて全体像を捉え、個別に最適な方針を考えるよう努めています。
その背景には、消化器内科医であった父が、若い頃に内視鏡画像を何度も見返しながら一例一例に真摯に向き合っていた姿や、私に内視鏡の基礎を教えてくださった藤盛先生が、他の科に転科した患者さんのもとにも毎日足を運び、専門領域を超えて患者さんと関わる姿を見てきた影響があります。
どこか昭和的な温かさのある姿勢が医療には大事なのでは、と考えており、一人の医師として「人を診る」ことにこだわり、日々の診療に臨んでいます。

そう思えるようになった
きっかけ

がん研有明病院での研修を経て、都内の内視鏡専門クリニックで院長を務めていた頃、検査体制の効率化が進み、診察・検査・説明がそれぞれ別の医師によって担当される分業制が導入されました。一見合理的に見えるこの体制に、私はどこか違和感を覚えていました。
ちょうどその頃、診察のたびに不安を訴えていた患者さんから「先生に一貫して診てもらえて安心でした」と感謝の言葉をいただいたことで、自分の診療スタイルの原点に立ち返るきっかけとなりました。
自分の言葉で不安を聞き取り、責任を持って診断・治療につなげる——その積み重ねこそが、患者さんにとっての「信頼」になると確信し、今のスタイルを貫いています。

今後の目標

今後は「スタッフが幸せに働ける医院づくり」に力を入れていきたいと考えています。
医療の現場では、スタッフの心の余裕や満足度が、患者さんの安心感にも直結します。スタッフを大切にする経営が、結果的に患者さんや地域全体の幸せにつながると信じています。
また、YouTubeなどを通じて、医療の正しい情報を広く届ける社会貢献活動にも積極的に取り組みたいと考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

Archive